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気分が「10から1」へ急降下する理由。回復期に自分を責め続けていた私が気づいた「所属ゼロ」の罠

それは、ある日のカウンセリングでのことでした。
私はその日も、いつもと同じ悩みをカウンセラーに打ち明けていました。

「なんでこんなに落ちるんでしょうか」

さっきまで普通だったのに、気づくと気分が10から1まで急降下している。
どうして、5や4といった段階を挟まずに、いきなり1まで落ちてしまうのか。

私はそんな自分を、ずっと責め続けていました。

「なんでなんだろう……」

そう言いながら自分の状態を説明していたとき、ふと、ある言葉が口を突いて出ました。

「所属ゼロ」

その言葉を聞いたカウンセラーは、少し驚いた顔をして「なるほどね」と言いました。
その瞬間、私は初めて自分の状態を、少しだけ的確に説明できた気がしたのです。

目次

胸に広がる「ポツン」という空洞感

私が実感している「所属ゼロ」とは、仕事や学校、家庭など、社会の中に自分の席がない状態のことです。

それまでは、いろいろなことに追われていて、考える暇もありませんでした。
しかし、その忙しい状態がすべて終わって、ふっと手が止まったとき、現実にあっけなく気づいてしまうのです。

「あれ?」

  • 仕事もしていない。
  • 家族もいない。
  • 役割もない。

その瞬間、胸の中がスカスカになった感じがしました。
孤独というより、静かすぎる感覚。

中身がすっぽりと抜け落ちて、自分の中が空洞になったような状態です。

私はこの感覚を、「ポツン」と呼んでいます。

所属ゼロの状態に置かれていると、私の中では必然的にこの「ポツン」という空洞感が起きやすくなっていたのです。

10から1への急降下には「土台」があった

では、なぜその空洞でスカスカな状態から、これほど極端な気分の急降下が起きるのでしょうか。 ずっとそれがわからなかったのですが、実はこの落ち方には明確な「土台」がありました。

それは予測不可能な発作などではなく、かなり自然な「回復期の構造」だったのです。 私の中で起きている急降下は、以下のような「地図」の順番で進んでいました。

  1. 所属ゼロ
  2. ポツン
  3. 警報BGM
  4. 刺激
  5. 思考フラッシュバック
  6. 思考ジェットコースター
  7. 強制シャットダウン

私が10から1へ一気に落ちる背景は、この順序を辿っています。

まず、忙しい状態が終わることで静かになり、自分の中の「ポツン」という空洞に気づきます。

しかし、その静かな空洞のまま穏やかに終わるわけではありません。
そこから少しずつ、「警報BGM」のようなものが鳴り始めます。
いつもは小さく鳴っているだけの警戒音が、だんだんと大きくなっていくのです。

そして、その警報BGMが大きくなっている状態で、外から何らかの「刺激(トリガー)」が入ります。

例えば、お金の不安やニュース、他者との比較といったものです。

この刺激が入った瞬間、私の中で「思考フラッシュバック」が引き起こされます。
そこから先は、まさに「思考ジェットコースター」です。

5や4という段階を挟むことなく、いきなり10から1へと一気に急降下し、最後には心身が耐えきれなくなり「強制シャットダウン」へと至ります。

苦しさの本当の正体は「自分を責めること」だった

私がずっと抱えていた最大の苦しみの正体。

それは、「所属ゼロ」そのものではありませんでした。

10から1へと急降下してしまうこと自体よりも、「なんでこんなに落ちるんだろう」「どうして段階を踏めないんだろう」と、そんな自分を責め続けていたことだったのです。

理由がわからず、ただ自分がダメなのだと思い込み、ひたすら自分自身を責めていました。 しかし、自分の状態が「所属ゼロ」から始まり、刺激による「思考のフラッシュバック」として起きているのだという見方が出てきました。

その地図の存在を知ったとき、「それならしょうがないよね」と、少しだけ自分を許すことができたのです。

急降下は、心が弱いから起きるのではありません。

構造的に引き起こされている、自然な反応だったのです。

自分の落ち方がどういう仕組みで起きているのか。
その土台を知るだけで、自分を責める気持ちは確実に変わります。

この回復期に起きる「心の仕組み」については、現在進行形で少しずつ言葉にしています。

私と同じように、理由のわからない急降下で自分を責めてしまっている方のヒントになれば幸いです。

次の記事

この体験については、noteの「回復期シリーズ」で詳しく書いています。

回復期シリーズとして、これからも続けていく予定です。

回復期シリーズはこちら

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