ライターの頃も、ディレクターになった今も、「修正が来る」と聞くと少し身構えてしまう自分がいます。
- またダメだったのかな…
- もう信頼されないかもしれない…
頭では分かっていても、心が追いつかない。そんな日が何度もありました。
でも、ある時気づいたんです。
「修正=ダメ出し」ではなく、「改善のチャンス」なんだと。
この記事では、ディレクターとして修正を受ける立場から、修正を「お願いする」立場になった今だからこそ見えた、「直す力を味方にする考え方」をまとめます。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
修正=否定ではなく、改善のスタートと捉える
昔は、修正が来るたびに自分を責めていました。でも、ディレクションを経験するようになってわかったのは、修正って、誰かを否定するためのものじゃないということ。
より良くするために、もっと伝わる形にするために、チーム全体で仕上げていく“共同作業”の一部なんです。
この考え方に変えてから、修正依頼をもらったときも「どこを伸ばせるか」を見るようになりました。

目線、視点を変えるだけで精神的にも、仕事をする上でも大きな気づきがあります。
やり取りを続け、本当に良いものを一緒に作り上げる。そのための修正であり、ミスを責めるものではありません。
しかし私は、修正がとても怖かった。
こんなに多くの修正が来ているということは首になるのではないだろうか。。。
でも、本当にダメだと思った人には修正のお願いもしなくなります。信頼されているからこそ、一緒に作り上げていきたいという気持ちをもっての修正依頼なのですね。
「修正の意図」を読み取る力をつける
修正指示には、言葉以上の意図が込められていることが多いです。
単に「ここ直して」ではなく、「もっと読者目線にしたい」「トーンを合わせたい」など、背景にある“思考”を読み取る力が大事。
以前の私は、指示をそのまま反映することばかり考えていました。
でも今は、まず“なぜそう感じたのか”を想像します。この意図を汲めるようになると、次からの修正回数もぐっと減り、信頼関係も深まります。
「修正する側」になって気づいた、伝え方の大切さ
ディレクターになって初めて気づいたのは、修正をお願いする方も、実はとても気を使っているということ。
- 相手のモチベーションを下げずに伝える。
- 改善点を明確にしつつ、信頼は崩さない。
だから今は、「伝え方」も仕事の一部だと思っています。以前の自分のように落ち込んでしまう人がいないように、なるべく具体的に、前向きに言葉を選ぶようにしています。
頭ごなしに怒る人もいますが、それでは伝わりません。伝える側も、また受け取る側も気持ちよく仕事ができればクオリティも変わってきます。



どちらの立場でも同じです。良くしたい。この気持ちが伝われば、良いものを作ることができます。
まとめ
修正は、誰にとっても気持ちの良いものではありません。
でも、それを「恐れ」ではなく「伸びしろ」と捉えられるようになると、仕事の見え方が大きく変わります。
ライターとして、ディレクターとして、修正は“終わり”ではなく次への橋渡し。
今日もまた少し、「直す力」を味方にしながら進んでいきたいと思います。



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