Webライターとして3年間、200記事以上書いてきました。構成をもらって執筆して。納品。この流れにだいぶ慣れ切った3年目。
「ディレクターとして入ってみませんか?」
そんなお話を頂いたのが私の転機でした。最初は「え?私がディレクター?」。
Webライターとしての経験はあっても、実際に「設計する側」に立つのは初めてのこと。
でも実際にやってみると、見えている世界が全く違いました。
今回はそんな中感じた「Webライターとディレクターの3つの違い」をまとめてみました。
これからステップアップしたい方のヒントになれれば幸いです。
「部分」から「全体」へと視点が変わる
Webライターの頃は、1記事をどう見せるか。どうしたら読んでもらえる記事にできるかを考えてきました。もちろん、SEOも意識したりと徹底して考えていましたが、ディレクターになると考える範囲が一気に広がります。
「このサイトをどう届けようか」「サイトに合う記事はなんだろうか。」
今までは、ある意味「点」でみていたものを「線」や「面」で考えるようになりました。
たとえば企画設計書を作るとき。ターゲットを決め、TOP記事を作成するのはWebライター時代と一緒。
でも、ではそのサイトを読んでもらうために「どんな記事を書くか」。どんなキーワードを考えるなど、1記事ではなくサイト単位で考えるように。はじめて「ディレクションって設計なんだ」と腑に落ちましたね。
「文章」より「構造」を考える
Webライターなので、もちろんのこと文章を書く時間がほとんど。やっても構成を考えるぐらいで、キーワード設定をしたこともありませんでした。
でもディレクターになってみて「書く前の段階」を作るんだとわかりました。
たとえば
- このサイトに合ったキーワードはなんだろう
- 何をTOPに持ってくれば、興味を持ってもらえるんだろうか
- サイトを設計し、デザイナーさんに画像依頼
だんだんと記事を書くことは減り、「構造」を考える方が長くなったんです。
もちろん、最初は違和感と戸惑い。でも「TOP記事をまず企画してみる」と定め、企画設計書を作っていたらいつのまにか没頭して、完成した時の達成感はとても充実していました。
「個人の成果」から「チームの成果」へ意識が変わる
Webライターの時は「どれだけ質の良い記事を書けるか」が評価の中心。
文章力、リサーチ力、SEO理解度…。全て「自分の成果として見られます。
でも、ディレクターになると、自分の力ももちろん必要ですが、「チームがどう動くか」が大事になります。
構成の作成をしても、「どれだけ良い記事を書けるか」ではなく、どうしたらWebライターさんが書きやすいものを提供できるか。デザイナーさんやコーダーさんも同じです。
目的や意図を共有できなければ、ズレが生まれる。
だから、今は
- どう伝えれば相手が動きやすいか
- どこまで任せて、どの部分はフォローが必要か
そんなことを考える時間が増えました。
「現場の気持ち」を想像できるのは大きな強みだと思います。Webライターだった経験がちゃんと今につながっています。
まとめ
Webライターもディレクターも「伝える」と言う目的は同じです。でも、そのアプローチが大きく違います。
Webライターは「伝えるために書く人」。
ディレクターは「伝わる仕組みを設計すること」。
どちらも欠かせない役割で、どちらも相手を思う気持ちが元になっています。
もし今「Webライターから一歩進んでみたい」そう思っているかたは、まずは1記事の先を見てはどうでしょう。きっと、その先にディレクターの世界が待っています。

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