Webディレクターとして仕事をするようになって、
自分の中で大きく変わった瞬間があります。
それは、「自分で決める立場になった日」です。
Webライターの頃は指示を受けて正しく、SEOをゴリゴリ意識して上位記事と同じような記事を仕上げる。
でも、ディレクターになった時、「どう作りたいですか?」と尋ねられました。
その一言は嬉しくも怖く、背筋が伸び、「あ、これがディレクターなんだ」と思いました。
決めると言う事はうまくいってもいかなくても、責任を持つ立場にあがったこと。
今日は、そんな「決める側」になったときに感じた揺れと、それでも前に進み続ける理由を書きます。
誰かの答えではなく、自分の答えで仕事をしていく。
ライターだったころは「正解」を探していた
ライターとして仕事をしていたころ、私はいつも「正解」を探していました。
クライアントの意図を汲み、決められた方向、SEO記事を作る。キーワードをもらってリサーチをし、構成を考えて文章を書く。
これがセオリーでした。でも、上位記事を見ての構成を作り、実際には私が日常ではあまり手を出さないこと、実体験ではないものばかりでした。
結局、上位記事の真似をしていたのと変わらないと思います。
迷った時は、それこそディレクターに相談すればいい。記事を書けばディレクターからの修正を待つ。
自分の判断で進めることはなかったです。そこには、正解があり、安心があり、役割の境界線もはっきりしていました。

SEOにも慣れれば、型がありますよね。
ディレクターになった日、世界が変わった
ディレクターになって、大きく、それはまさに「世界が変わった」と言っても過言ではありません。
今までは「正解」を求め、ディレクターに任せていた部分が多かったこと。3年続けたWebライターの私にはすでに型があり、日々同じことを繰り返しての作業。
しかし、ディレクターは全く違う。私が「覚悟」を決めた、それがこの言葉です。
「どんなサイトを作りたいですか?」
あ、ディレクターになったんだと痛感した瞬間です。自分で考え、自分でサイトを一から作る。
頭を使い、なんとか「企画設計書」を作成。納品したものは「赤字だらけ」でしたが、それでも自分の意思を持って書いた企画設計書。
すごく楽しかった。「自分が決めるってこういうことか。これがディレクターなのか」と。



自己責任。喜びであり、怖かったです
一人ではできない仕事になった
基本、ライターは孤独であり、また一人で淡々と作業をしていくこと。
それが、今は誰かとつながって仕事をしている。まさに、点から線になったように。
提案、思考、合図、確認…。またサイトを作る側になった私は、自分で考えて企画を立て、それを「チーム」のメンバーに伝える。
それは赤入れでもなく、合図を出して橋渡しをし、背中を押すような役割になったのです。
責任と、任せること。信じること。これも仕事の一つです。
だからこそ、ディレクターの仕事は面白い。思考をフル回転させ、ライター、デザイナー、コーダーさんを信じて思っていること、意図を伝える、チームプレイですね。
揺れながら学んだ責任との向き合い方
正直に言うと、今でも不安になる日もあります。「これで良いのかな…。」何度も見直して考えて。
それでも、逃げたい、やめたい。
こう思うことはありません。
「これで大丈夫かな?」「伝え方はどう?」
今でも自問自答しています。いかにライターさん、デザイナーさん、コーダーさんがやりやすい環境を作れるか。
これも仕事です。1つ完成させるごとに学びがあり、責任は私を奮い立たせています。
それでも前に進みたかった理由
責任は重いです。でも、その重さは私が選んだ道の重さです。
自分で考え、企画が通ればあらゆる方に連絡をし、チームで仕事をしていく。
それが、楽しいんですよね。そして形になっていくサイト。ものすごくワクワクしました。
今も、ワクワクしながら「企画」を出し、チームでまわす。
まだ道半ば。でも、この責任を負ってでもやりたいと思える仕事が「ディレクター」です。
判断1つで未来を創ります。もちろん、迷う日もあるけれど、作ることの楽しさを知った私は前に進んで突き進みます。



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